◆水田農業の事例学ぶ/稲発酵粗飼料(WCS)など注目/水田農業確立緊急対策セミナー/福島

JA福島中央会と県水田農業産地づくり対策等推進会議は13日、福島市内で水田農業確立緊急対策セミナーを開き、県内JA役職員など約160人が、地域水田農業確立に向け、各地の先進的取り組み事例を学んだ。
 安田壽男JA福島五連会長が「生産調整目標達成に向け、地域水田農業活性化緊急対策を有効活用し、5年後10年後の地域農業振興を視野に入れた取り組みが求められている。農業振興と農業所得向上がJAの責務。優良事例を参考として、各地域に適する取り組みを検討願いたい」とあいさつした。
 昨年から稲発酵粗飼料(WCS)栽培に取り組む西郷村は、WCSの利点として、(1)米づくりで蓄積した栽培技術と農業機械(収穫機除く)を生かせる(2)収穫までの作業が水稲と一緒に出来る(3)収穫が稲刈り時期と競合しない(4)村内に酪農家が多く、供給先の確保が安易だったことをあげ、課題として、雑草対策の重要性などを報告した。
 遊休農地を活用した常葉放牧利用組合は、電気牧柵に放牧。発情が早く、受胎率が高いことなどを説明した。
 優良農地の確保と担い手への農地集積を目指し、福岡県のJA糸島は1996年度から、農地保有合理化事業に取り組み、農地流動化を促進。営農指導と販売事業の一極集中のため、拠点化したことなどを報告した。
 リスクと労力を分散する静岡県周智郡森町の事例では、水稲とレタス、スイートコーンの3作目の組み合わせで、水田の周年作付け体系と常時雇用の実現を紹介した。