◆手づくり柏餅を直売所へ出荷/伝統の製法でおふくろの味を次世代へ/はたけんぼ生産者/すかがわ岩瀬

【福島・すかがわ岩瀬】須賀川市の横田祐子さん(55)と義姉の有我和子さん(58)は、昔からの道具を使い、すべて手作業で柏餅を作り、JAすかがわ岩瀬のファーマーズマーケットはたけんぼに毎日出荷している。米の香りが強く懐かしい味がすると、消費者から好評だ。
 横田さんの作る柏餅は、自宅で栽培したコシヒカリを100%使用し、食品添加物は一切使用していない。すべて手作業で、完成までの工程に2時間程かかるため、大量生産は出来ないが、節句の時期には注文がくるほどの人気だ。柏餅の皮を作る桜の木で出来ている道具は、横田さんが子どもの頃に母親が使っていた物で、昔はどの家庭でも使われていたが、現在はほとんど見ることがない。横田さんと有我さんは「はたけんぼ」がオープンする1年前の2002年、仮店舗の営業をきっかけに、小さい頃に食べた柏餅や大福などの味を消費者に伝えたいという思いから、自宅に加工所を建てた。菓子製造業と惣菜製造業の許可を取得して以来、約7年間、伝統の味と製法を守りながら、和菓子や惣菜などを作り続けている。
 横田さんは、「昔の味をそのままに残したい。日持ちするよりも、翌日に硬くなる柏餅を焼いて食べるのもいいし、そんな子どもの頃の懐かしい食べ方も次の世代に残していきたい」と話す。柏餅は通常4個入りで30パック出荷しているが、5月に入り、節句に向けて生産量を2倍に増やし「はたけんぼ」で販売している。販売価格は1パック4個入で380円。


 写真=昔の道具で柏餅を作る横田さん(右)と有我さん(左)