◆南郷トマト育苗センターが今春稼働

【会津みなみ】南郷トマト生産組合は10年から、苗の育苗を一カ所で行う「南郷トマト育苗センター」を南会津町南郷地区のトマト選果場脇に新設する。27eに6棟のハウスで約70万本を育苗する。これまで10戸の生産者個人の施設で、管内全域に渡る苗の供給を行ってきたが、生産者に係る労力軽減と、品質の統一と安定供給を目指す。「生産組合員が持ち回りで管理することで、自分たちの苗だという意識の統一にもつながる」と、馬場孝法同組合長はブランドに対する意識改革にも期待を寄せる。
 育苗センターに隣接され、加温システムとして利用される「雪国農業実証事業」の耐雪ハウス内では、豊富な廃材を利用したチップボイラーを暖房に使用し、チェリートマトやホウレンソウの栽培が始まり、豪雪地帯での冬期間の農業生産の可能性と、新エネルギーの在り方を実証していく。 施設の周りでは、除雪作業が進められ、春の訪れを告げる雪室予冷庫への雪の投入もほどなく始まる。
 同生産組合はこのほど、南会津町南郷地区で2009年度総会を開いた。生産者、行政、JA全農福島、市場関係者ら120人が参加。席上、大規模な法人経営の中でもきめ細やかな管理が評価され、県知事賞を受賞した(有)さんべ農園の三瓶清志代表を表彰。10年度の事業計画や新設した育苗センター運営方針などを協議した。


冬の農業の可能性に期待される耐雪ハウス(南会津町宮床地区)