◆手作業の愛情込めりんどう育苗

【会津みなみ】JA会津みなみ下郷支店育苗センターで、りんどうの苗の育苗が始まった。
 種は、南会津町の育種家の齋藤明さんから購入した「夏のきらめき」と、6月下旬に咲き揃う極早生から彼岸時期までの開花時期の異なる4種類の「かせん(2009年度福島県オリジナル品種登録)」。下郷支店花卉部会では齋藤さんの品種栽培が9割を占めている。市場の評価も高く、導入した2年後の05年度からの販売額は、毎年20%の伸びを示している。
 播種は2月25日にばら蒔きされ、二葉になった3月15日から良質品を選別しながらトレーに移植し始めた。芽は非常に小さく、「ピンセットでは傷が付きやすいから」と6名の作業員らは、先を更に削って細くした竹箸を使用し、ひとつひとつ丁寧に植えていく。およそ2週間をかけ、約700枚の苗トレー(128穴)を完成させる予定だ。
 発芽率が低い上に、更に種を無駄にしたくない想いから、星好一営農担当者は試行錯誤を重ね、確実性のある現在のやり方に落ち着いたという。「1日8〜9枚はできる」と、4年目を迎えた作業員らも手馴れたようすで、移植後はほぼ全てが活着し苗となる。
 同施設では、6月初旬の生産者らへの苗配付を目指し、1ヘクタール分約6万本の良質なりんどうの苗の供給をする。