◆農作業事故ゼロ運動

【福島】JAグループ福島は、多発する農作業事故を減らそうと、4月から「農作業事故ゼロ3ヵ年運動」に取り組む。JAグループ福島が一丸となって、農業者への農作業安全チェックシートによる啓発活動や農作業の安全講習会などに取り組み、運動終了後の2013年度までに農作業事故ゼロを目指す。23日に福島市で開いたJA福島中央会理事会で決めた。
 県農林水産部の調べでは過去10年間の農作業死亡事故発生件数は135件。2008年度の死亡事故発生件数は18件と全国で4番目に多く、09年度は11件に減少したものの6年連続で2桁台の発生件数が続いている。
 年代別の事故件数では60歳以上の割合が、過去10年間では83.7%を占め、高齢農業者による事故の割合が極めて高い傾向にある。
 2012年までを同運動の強化推進期間として@農作業事故や危険要因の実態把握と事故防止策の提示A農作業事故ゼロに向けた啓発活動の実施B農作業事故防止対策の体制整備と人材育成C労災保険やJA共済(傷害共済など)への加入促進対策―の4つの柱を基本に取り組む。
 農業者の生命と暮らしを守るJAの責務として、貴重な農業の担い手を、これ以上農作業中のいたましい事故で失うことのないように、JAでは、理事会で取り組み方針を決定し、農作業事故の発生事案やヒヤリハット情報の収集や農機具の日常点検及び定期点検の実施、救護研修会などを開き、取り組み強化に努める。
 中央会は各連合会と連携を強め、啓発活動・啓発資材の配布やラジオ・テレビを活用した啓発活動の実施、JAの労災保険加入窓口開設への指導支援や農政運動による国・県への農作業安全対策強化の要請活動などを実施する。また、集落営農や農地の利用集積により高齢者がリスクの高い農作業から開放される仕組みづくりを進める。