◆農業十傑/桑折町伊達崎字畑ヶ田6/蓬田幸夫(59)さん

農業経営改善部門
果樹(モモ)
 「桃の専作経営で農業経営を成り立たせることが、自分の経営哲学」と話す蓬田幸夫さん。これまで、ニラやイチゴなどとの複合経営を経て、現在、約2・6fの面積で桃の専作経営に取り組んでいる。栽培面積のうち成木園は1・5f。現在、早生種から晩生種まで14品種を扱い、長期出荷の中で、高い生産性品質を確保している。残りの面積では、改植用の樹や優良品種を育成。常に、継続出荷のための体制を整えている。
 蓬田さんの、桃づくりの基本は、「売れる桃を作ること」。「着色や食味の良さはもちろんだが、その中でも売れ筋のサイズを重視している」と、販売動向や消費者ニーズを把握し、消費者が求める桃の生産に全力で取り組む。「サイズの均一化や糖度アップは、栽培技術で調整できる。糖度は天候に大きく左右されるが、サイズは早めの予備摘果と充分見極めてからの最終摘果による着果量で調整できる」と、長年の経験と技術で、売れる桃づくりを実践している。
 食の安全に対しては、1992年からは、害虫を防ぐ複合性フェロモン剤利用に先駆的に取り組み、農薬使用を軽減。JA伊達みらい管内全域に普及するきっかけとなった。
 現在、同JAモモ生産部会長を務め、栽培技術の向上や後継者の確保など、産地の更なる発展に向け努力している。今回の受賞に際し蓬田さんは、「今後も、これまで同様、産地の仲間と一緒に楽しく、元気に農業に励みたい」と話した。


モモ生産に励む蓬田さん(3日、桑折町)